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ミュージカル2 [Tokyo elan なおみ]

まだまだ産みの苦しみは終わらず、なかなか稽古場日記が書けないでいますが、
毎回の稽古が楽しくもあり、全力で挑み過ぎてバワー不足にもなる


稽古は組み立ての段階、一つ一つ丁寧にシーンを作りたい気持ちと
全体を通して意味がわかるか、バランスを整えたい気持ちが交錯する

私は振付師の枠から少し出たばかりの演出家なので、自分の演出スタイルというのがまだ定着していない

なので周りのメンバーや役者に助けられながら一つ一つ形作っている

一つ感じることは、自分の思うプランはあっても、それを採用するまでに各役者、ダンサーが持ってきたプランを数あるだけ試したいと思う

何かのドキュメンタリーでやっていたが、松任谷正隆がユーミンをプロデュースする時、可能なことはすべてやってみると言っていたのが印象的だった

『僕が知る松任谷由美がすべてではないはずだから、僕が発想できない松任谷由美もすべて試してみる』と

私も可能な限り、自分が知らない発想を持ち込んでもらえる環境を作りたいと思う

勿論、右も左もわからない新人への演出や物語の軸となる演出は通すのだろうが~

やはり、これが一人で物作りしているのとは違う楽しさ、醍醐味だなとつくづく思う



また、その作業とは別に脚本を書くというのは、まるで脳内の眠っていた記憶を呼び起こす作業だなと感じる

実家の洗面台にかかっていたタオルの色が鮮明に思い出されたり

扉にはめ込まれた硝子の模様が急に浮かんだり

高校生の時にダンスのショーをしたパーティーの主催者の社長が持っていた携帯電話のデザインを思い出したり

脚本はイメージで書いているにせよ、所詮今まで生きてきた記憶の延長線上にあるもの

今回のミュージカルの題名もなんとなく響きが頭に降りてきて
『jewels』にしたが、

最初に高校生の時に出演したダンスと演劇が混じった作品が
『jewel boxs』だったことに昨日気が付いた

今まで人生の中で影響されてきた小さなものが重なって、また新しいものへと構築されていく

それをつくづく身体で感じる
そして、不思議に自分が癒されている様な感覚になる

忘れていたことが思い出される



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